司忍組長と高山清司若頭の六代目山口組 溝口 敦 [ノンフィクション]
暴力団、パチンコ、食肉、新宗教など社会の表に出てこない問題にしっかりとした取材をしている溝口 敦氏の本です。
山口組五代目組長引退から司忍六代目組長への経緯、その後の司ー高山(若頭)ラインの対外構想まで生々しく伝えています。
クルーグマンマクロ経済学 ポール・クルーグマン [社会科学]
夢枕獏の奇想家列伝 (文春新書) 夢枕 獏 [entertainment]
昨年7月30日に書いた平成講釈 安倍晴明伝 (中公文庫)に続いて夢枕 獏の本を取り上げます。
この本はNHK「知るを楽しむ この人この世界 夢枕獏の奇想家列伝(2005年8.9月放送)」のテキストに加筆、修正を施したものです。
玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内の7人の行動を著者が実際に旅をして取材したりして語ったものをベースにしたものです。
変に作り上げないで、著者の好きな実在の人物を調べているのは好感が持てます♬
クルーグマンミクロ経済学 ポール・クルーグマン,ロビン・ウェルス [社会科学]
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平成講釈 安倍晴明伝 (中公文庫) 夢枕 獏 [entertainment]
神田淡路町に「神田志乃多寿司」というお店が有ります。
稲荷寿司と干瓢の海苔巻きの折詰めで有名なのですが、高校生の頃包装紙に書かれている「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」の文章が不思議でした。
後に葛の葉狐、信太妻の物語とか安倍晴明伝説を知りましたが、今でも素敵なコピーだと思います(関西では稲荷寿司やきつねうどんを「しのだ」とも呼ぶそうです)♪
たまたま古本屋さんでこの本を見付け読みました。
タイトル通りの講釈本で楽しかったです^^
ジプシー差別の歴史と構造 イアン・ハンコック 彩流社 [社会科学]
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中国の人口問題と社会的現実 若林 敬子 ミネルヴァ書房 [社会科学]
ひとり旅は楽し 池内 紀 中公新書 [随筆]
神狩り ハヤカワ文庫・神狩り2 徳間書店 山田正紀 [小説]
趣都誕生 萌える都市アキハバラ 森川 嘉一郎 幻冬舎 [民俗学]
「秋葉原」、昔は秋葉(あきば)の原(はら)とかあきばっぱらなどと呼んでいたそうで、それからすると「あきばはら」としなければいけないと思いますが、何故か「あきはばら」が正式(?)な呼び名になっています。
私の子供の頃からの通称は「アキバ」。
ついでに駅に在ります秋葉原デパートを「アキデパ」、その正面に在る秋葉原ラジオ会館を「ラジ館」と呼んでおりました。
著者は大学院で建築学を学ばれ、専門は「建築意匠論」だそうで、都市景観、計画として「アキハバラ」の変化を解釈している興味深い本です。
最近の「電気街」から「オタクの街」への変化に、私は途惑いを感じていましたが、そのことも解説してくれています。
「官」→「民」→「個」と移譲された主導主体が、行政や大企業資本による開発が介在しなかった、この「アキハバラ」を「オタクの趣都」として誕生させたとの解釈も面白い。
言われてみると、秋葉原で電子部品を集めて、ラジオ、無線、オーディオ、パソコン等を組み立てていた科学好きな少年たち、実は「オタク」だったかも・・・。
来年は青果市場(通称ヤッチャバ)跡地の再開発、つくばエクスプレスの開通、Yカメラの出店など、行政、大企業資本(?)も参入して来ます。
今の秋葉原が香港の九龍城砦のように消滅させられるのか、「オタクの趣都」として生き残るのか、とても関心が有ります。
これを機会に、私も「アキバ」を観察してみます。